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ベトナム語を話せない人がベトナムでコピーが必要になったらどうすればいいのかという話

 

こんにちは。ベトナムで生活しているとコピーが必要になる場面があります。

そのような時は、「コピー屋さん」に行きます。

街中を歩いていると、「Photocopy」と書かれた看板を掲げたお店を見かけることがあります。それが「コピー屋さん」です。

ちなみにベトナム語でコピー機はmáy photocopyです。

<How to photocopy in Vietnam without speaking Vietnamese>

まず、コピーしたいもの(書類、パスポート等)を持ってコピー屋さんに入りましょう。

ベトナム語ができなくても、コピー屋さんの人にコピーしたいものを見せながら指で2とか3を示せば大抵の場合「どうやら外国人がコピーを2枚or3枚欲しているらしい。」と察してくれます。

コピーを取るのはお店の人がやりますので、コピーが刷り上がるまで待ちましょう。大抵1枚あたり500ドンとか1000ドンくらいです。日本円にすると25円から50円くらいです。

 

USB内のファイルの印刷も、コピー屋さんでできます。

コピー屋さんに入ってUSBを見せれば大抵コピー屋さんの人が「USB内のファイルを印刷したいのだな」と察してくれます。あとは、お店のパソコンにUSBを入れて印刷したいデータを指し示せば、一切ベトナム語を話すことなく印刷ができます。

お店の人がUSBをパソコン差し込んでどれを印刷したいのか聞いてくるときもあります。

ただ、1度これでUSBメモリがウィルス感染した時があったので、気をつけてください。

 

飛行機のe-チケットを印刷したいときもコピー屋さんに行けば印刷できます。

コピー屋さんにいってパソコンを指せば、大抵コピー屋さんの人が「パソコンが使いたいのだな。」と察してくれます。

そして、インターネットに接続して、e-チケットのページを開いて再びお店の人にアピールすれば、これまた一切ベトナム語をつかわずに印刷ができます。

個人情報保護のために、マイページにログイン等したあとはしっかりログアウトしておきましょう。

 

店員さんがネットゲームやソリティアに夢中でまったく気づいてくれないときもありますが、そういうときは、店員さんに近づいたり、店員さんの肩を叩いたりしてアピールしましょう。

また、コピー屋さんでのUSBメモリ紛失はUSBメモリの持ち主の責任になるので気をつけましょう。パスポート等重要書類もUSB同様、紛失・盗難に注意しましょう。

P.S.コピー屋さんでは卒論の製本もやってくれます。

ベトナム語版村上春樹作品タイトルクイズの話

ベトナム現地の本屋さんに入ると、外国作品のコーナーに村上春樹の作品が結構置かれています。

特に「ノルウェイ森」はフランス在住のViệt kiều(越僑)、トラン・アン・ユン(Trần Anh Hùng)監督が映画の監督を務めたこともあり、その名がよく知られています。

ということで、今日はクイズです。

村上春樹の小説のタイトル(短編を除く)の中から10タイトルを抜粋しました。どれがどの作品か当ててみてください。徐々にヒントを出していきます。答えは一番下にあります。

<村上春樹作品タイトルクイズ>

1、Pinball, 1973

2、Người tình Sputnik

3、Kafka bên bờ biển

4、1Q84

5、Tazaki Tsukuru không màu và những năm hành hương của cậu

6、Hợp tuyển Bí ẩn Tokyo

7、Nhảy nhảy nhảy

8、Rừng Na Uy

9、Phía Nam biên giới, phía Tây mặt trời

10、Sau nửa đêm

 

ヒント1

1、Pinball, 1973→そのまま。

2、Người tình Sputnik→言うまでもなく、Sputnikがヒント。

3、Kafka bên bờ biển→要するに、Kafka。

4、1Q84→Pinball, 1973以上にそのまま。

5、Tazaki Tsukuru không màu và những năm hành hương của cậu→要するにTazaki Tsukuru。

6、Hợp tuyển Bí ẩn Tokyo→Tokyoがヒント

7、Nhảy nhảy nhảy→同じ単語が3回繰り返されていますね。

8、Rừng Na Uy→Na Uyの発音は「ナウイー」です。ナウイーのRừngです。

9、Phía Nam biên giới, phía Tây mặt trời→このタイトルは「,」を挟んで対になっています。

10、Sau nửa đêm→Sauは「~の後」、nửaは「半分」、đêmは「暗い」または「夜」というような意味です。

 

ヒント2

村上春樹小説作品タイトルリスト(全14タイトル)

風の歌を聴け 1973年のピンボール 羊をめぐる冒険 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド ノルウェイの森 ダンス・ダンス・ダンス 国境の南、太陽の西 ねじまき鳥クロニクル スプートニクの恋人 海辺のカフカ アフターダーク 東京奇譚集 1Q84 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

答え

 

1、Pinball, 1973 1973年のピンボール

2、Người tình Sputnik スプートニクの恋人

3、Kafka bên bờ biển 海辺のカフカ

4、1Q84 1Q84

5、Tazaki Tsukuru không màu và những năm hành hương của cậu 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

6、Hợp tuyển Bí ẩn Tokyo 東京奇譚集

7、Nhảy nhảy nhảy ダンス・ダンス・ダンス

8、Rừng Na Uy ノルウェイの森(ベトナム語でNa Uyは「ノルウェー」です。若干音が似ていますね。)

9、Phía Nam biên giới, phía Tây mặt trời 国境の南、太陽の西(Phía Namは南(側)、phía Tâyは西(側)という意味です。)

10、Sau nửa đêm アフターダーク

おまけ

Lắng nghe gió hát 風の歌を聴け

Cuộc săn cừu hoang 羊をめぐる冒険

Xứ sở diệu kỳ tàn bạo và chốn tận cùng thế giới 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

Biên niên ký chim vặn dây cót ねじまき鳥クロニクル

どれくらい正解しましたでしょうか。

P.S.今日は初詣に行きました。

陶器の村バッチャンの話

今日は、陶器生産で有名なバッチャンについて書きます。

バッチャンはBát Tràngと表記します。Bátは「鉢」、Tràngは「場」という漢字にそれぞれ対応します。要するに「鉢場」です。

バッチャンはハノイの中心部から北へ行ったところにあります。ハノイからも比較的行きやすいので、観光客の姿もちらほら見られる村です。

このブログの背景写真は、私がバッチャン村で道に迷った時に撮影したものです。左下の野ざらしになっているバッチャン焼が見えますでしょうか。

バッチャン村の陶器生産の歴史は古く、かつては、日本の茶人たちにバッチャン地方で生産される陶器を安南焼(あんなんやき)として茶会で用いられることもありました。

さらには、イスラーム圏のモスクの装飾に使われたりもしていました。

グローバル陶器ですねー。

最早、ベトナム北部において陶器村といえばバッチャン村と言って良いほどに有名なバッチャンですが、実は隣のキムラン(Kim Lan)村等近隣地域でも陶器生産の歴史があります。

では、何故バッチャン村が最も有名になったのでしょうか。その要因の1つはバッチャン村の位置にあります。

このブログの背景画像の薄茶色の部分は紅河(Sông Hồng)の水です。バッチャン村で道に迷ってひたすら歩いていたところ、目の前にこの紅河が現れ、あっ行き止まりだ。と思いました。

ちなみにハノイ周辺は紅河デルタ地帯です。ハノイ市内は湖が多いのですが、これは紅河の水がしみだしているのです。

バッチャン村はこの紅河に面しています。紅河に近いことが陶器輸出において大きなアドバンテージとなり、バッチャン村の陶器生産は発展していったのです。

P.S.卒論つらい。

ベトナムはまだ年が明けていない話

Chúc mừng năm mới(明けましておめでとうございます。)

タイトルの通りまだベトナムは年が明けていません。

普段の暦はベトナムも太陽暦を採用していますが、お正月は中国や台湾と同じように旧暦のお正月に合わせてお祝いをするのでまだなのです。

今年は、太陽暦の2014年1月31日に新年を迎えるようです。

ベトナムでは太陽暦のお正月のことをTết Tâyといいます。Tếtは「テト(旧正月)」、Tâyは「西」という意味です。「西洋の(暦の)お正月」ということですね。

ちなみにmăng tâyは「măng(タケノコ)+tây(西)」=「西のタケノコ」=「西洋のタケノコ」ということでアスパラガスです。

そして、Tết Nguyên Đánは、太陰暦のお正月、つまり旧正月を表します。単にTếtと呼ばれることが多いです。テト攻勢のテトです。

あるいは、Tết Tâyに対してTết Taと言われたりもします。Taは「私たちの」という意味です。Tâyと対になる語がTaということですね。

では、太陽暦の12月31日や1月1日は、ベトナム人は何をしているのでしょうか?

12月31日は所々では年越しイベントのようなものがやっていたりはします。しかし本番のテトに比べるとさほど盛り上がりはしません。

ただ、現地の日本料理店に入ると、テレビにNHKの紅白歌合戦が映っていて年越しムードだったりします。日系のホテルでも年越しイベントでお酒をサービスしたり、くすだまを割ったり、ホテルの偉い方々が壇上で挨拶をしたりしています。

1月1日は休日です。1月2日からは平日です。

新暦のお正月はこんな感じで比較的あっさりしています。ハノイにいた時、周りがさほど年越しムードではないので、自分もいまいち年越しをした実感が湧きませんでした。

その代り、テトのときはすごいですよー。1か月くらい前からテトムードがぐんぐん高まってテトのときにクライマックスを迎えます。そして、そのまま皆2週間くらい休みます。99%のお店が閉まります。

テトについてはまた詳しく書きます。

では、最後におすすめテトソングを紹介して終わります。

Tết đến rồi

Các bạn ăn tết tây vui vẻ nhé!!(皆さん楽しいお正月を!!)

P.S.前の記事に書いたマグロのレバー、マグロじゃなかったかもしれない。

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。2014年になりましたね。

はじめまして、今日からブログ「ベトナムの話」を始めます。

 

初めに自己紹介をします。

名前は…取りあえずkrzm2357としておきます。大学5回生4年生です。ベトナム語専攻です。文化人類学と宗教社会学もちょっと分かります。

2011年から2012年まで大学を休学してハノイに留学していました。

好きな食べ物は白身魚のお刺身とかです。

というわけでこの「ベトナムの話」には、ベトナムの文化や社会とそれに関する個人的な感想を書いていきたいと思います。経済とか投資の話をしても良いのですが文化とか社会について語る方が得意だからです。文化とか思わぬところで日本との繋がってたりしてめっちゃおもしろいょ。。。

このブログを通して、ベトナムってどんなところ?というところが少しでも伝えられたらと思います。かく言う私も約1年ハノイに住んでいただけなのですが……。

今日から50日連続更新していきます。

ブログ初心者ですが、よろしくお願いしますー。

 

P.S.そういえば、今日、マグロのレバーみたいなの食べました。おいしかったです。