はじめに
昨日の記事を読み返したら、誤字やら日本語文法間違いやらありましたが、4いいね!(最高記録)もらえたのでよかったです。
ハノイ留学中のある日、私はミーディンバスターミナル(Bến xe khách Mỹ Đình)にいました。
ミーディンバスターミナルは中・長距離バスも多数出入りする大きなバスターミナルです。
私はそこからバスに1時間ほど乗る予定だったのと、到着地であるコーロア(Cổ Loa)に(まともな)トイレがあるかどうか不安だったのとで、ミーディンバスターミナルでトイレに行っておこうと思いました。
大きめのバスターミナルなのでトイレもまともなのがあるだろうと思いました。
トイレの入口のところで2000ドン(当時は約8円)を払い、女子トイレに行きました。
多少はきれいな便器だといいなーと思いながら、トイレに入ったら、左側のゾーンはそもそも便器が存在しないタイプのトイレでした。
ついでにドアもありませんでした。
右側は洋式トイレっぽい雰囲気でしたが、ドアが閉まっていて、しかも他のベトナム人はだれも入ろうとしないので、ドアを開ける勇気が出ませんでした。
後ろから人がどんどん入ってくるので、勇気を出して唯一空いた左側の一番奥の個室的な空間に入りました。入ってみると、個室の床部分は、川のようになっていて、左から水がやってきて右端の排水溝へと吸い込まれていく仕組みになっていました。
よくよく見ると、川中に縦30cmくらいの長方形の踏み石が2つ「ハ」の字に置いてありました。
なるほど、ここに足を乗せて和式トイレの要領で用を足すのだなと思いました。踏み石は水面から約2cm顔を出している程度で、表面は「川」の水しぶきで濡れていました。
踏み石まで微妙に距離があり、「踏み石に乗ろうとしたら足を滑らせて転ぶ。」「踏み石までの距離の目測を誤り、川の中に着地してしまう。」等々、最悪の事態がいくつか思い浮かびましたが、踏み石になんとか両足を乗せることに成功しました。(神様ありがとう。)
そして、ふと気づいたのは、ここは一番奥の個室であるということでした。
「川」の水は1番手前の個室から私のいる一番奥の個室へ向かって流れてきています。つまり、「川」の水は1番手前の個室(上流)→2番目の個室→3番目の個室…と順番に何か不浄なるものを集めてきて私のいる一番下流の右端の排水溝へ流しているのです。
その後は、もう川の水について深く考えないことにしました。
ただ、常に川の水が流れて全てを運んでいくので、汚れのひどい便器で用を足すよりは衛生的なのでは?とだけぼんやり思いました。
P.S.今日寒い。