多部未華子はかわいい。
ベトナム人の日本語学習者と話しているときに、何気なく「これかわいくない?」と言ってみたりすると、ベトナム人の側から「かわいいの?それともかわいくないの?」と聞かれることがあります。
どうやら、ベトナム人にとって(ベトナム人に限った話ではないかもしれませんが)、日本語の同意を求めつつ尋ねる「かわいくない?」と否定の「かわいくない。」の区別がなかなかつきにくいようです。
「おいしくない?」と「おいしくない。」、「高くない?」と「高くない。」等々、「~ない?」と「~ない。」は全く別のニュアンスを持っているので、相手に意味を間違えられてしまうと一気に会話が噛み合わなくなります。所謂、会話の齟齬ですね。(全然関係ないけど、齟齬、漢字の形が気持ち悪い。)
「~ない?」の意味の誤認がおきた会話例
ベトナム人留学生Ngaちゃん(仮名)「日本語が使えるアルバイトをしたいけど、私日本語が下手だからだめかもしれない。」
私「えー、Ngaちゃんなら大丈夫じゃない?」
Ngaちゃん「そうだよね、私大丈夫じゃないよね…。私、日本語下手だから…。」
私「違う!Ngaちゃんなら大丈夫って意味だから!」
このように、「Ngaちゃんなら大丈夫じゃない?」という励ましの言葉が、危うく「日本語下手だよね、大丈夫じゃないよね」と追い打ちをかける言葉になるところでした。
「そんなことないよ、Nga ちゃんは日本語上手だよ。Ngaちゃんなら大丈夫だよ。」と言えば確実に伝わったのかもしれません。
自分の伝えたい言葉が相手に正しく伝わっているかどうか確かめることは本当に大事ですね。
P.S.「かわいくない?」「かわいくない。」「かわいくなくなくない?」「かわいくなくなくない。」「かわいくなくない?」「かわいいくナイアル。」「日本語むずかしいアル。」